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殺戮サリンジャー レコーディング日記

2004年3月14日(晴れ?)

今日は歌入れです。

この前にギター入れがあるんですがそれはあとで山川さんに書いて貰うとします。

・・・いやあここまで大変だとは。
レコーディングをこれからする人は、マジで気合を入れたほうが良いです。
あの歌の上手い山川さんが死ぬほどへこんでましたし俺もかなりへこみましたから。
超えなければいけない壁は3つあります。
「恥ずかしい」
「笑ってしまう」
「思うように歌えない」
です。

・レコーディング形式
 例によって、山川さんのデジタルMTRに直でマイクを繋いで、そこに直接歌います。今回は普通の練習スタジオ にMTRを持ち込んで録音。普通にセッティングします。山川さんがMTRとマイクの調整を。
この時点で、「歌う感じで声だして」と言われ、早速恥ずかしいことに。調整する側としては至極当然の 要求をしているだけなのですが、やる側としては「えー」となります。ですがこんなのは序の口です。

・歌ってみる
 まずは山川さんが歌ってみました。そのときはメンバーはとりあえず外に出ていました。しばらくして 出てくると開口一番「むずかしいーー・・・全然思うようにうたえねえ・・・」と。
バンド形式だと、他の音がたくさん聞こえているので何の不安もなくデカイ声を出せるのですが、レコーディング 時は自分のしているヘッドホンからしか聞こえてこず、周りが静寂であるということが分かっています。
なので、慣れていない人には非常に声を出しづらいのです。ましてやライブや練習と同じ発声法でやれと言われても 忘れてしまいます。回りの音がでかいからこそあの発声法が出来るのですから。そりゃ難しい。

・さらに歌ってみる
 とは言え山川さんの試し録りテイクを聴いてみるとそれほど「ヤバイだろ」と思うところもなく、じゃあやってみるか、 と言うことで俺も歌ってみることに。やっぱ最初はかなり違和感がありましたが、1回歌ってみると「お前上手いな!」と か。俺は声楽を3年間やってたので、何も音が無いところで普通に歌うことにいつの間にか慣れてたんですね。かといって 音程の不安定さとか声質とかはどうしようもなく。やっぱり俺的には「ダメだこりゃ」と思ってしまうテイクが精一杯 でした。歌って、ホント難しい。音程に関しては、「ここはもう少し上なんだよ・・」とか、自分だと一番良く分かる んですよね。他の人に聞かせても「大丈夫ジャン」と言われてしまうのに。そして他の人の歌を聴くと「全然大丈夫 じゃん」と思うのに、その人は納得できない。自分で「こんなはずではない」と思うんでしょうねえ。ということは自分で 聴いて「まあ良いかな」と思える人こそが、プロなんでしょうな。そういう人は相当上手いはずです。人並みはずれて上手い 人でも「ああ俺下手だよ」と言っているのを聞いたことがあります。それだけ、歌は難しい。マジで。

・録音していく
 かといっていつまでも歌ってると喉がダメになってしまうので、俺もメインボーカルの曲は3回くらいしか歌いません でした。山川さんも、バラードに時間をかけるということでそのほかの曲はさくさくと進めたのですが、やっぱりバラード。
難しいですよ。元々難しいメロディラインの曲ですしスローテンポで言葉数が少ないからごまかしが効かない曲。
何より作曲者自信のこだわり。難しいです。俺ら端から聴いている奴には「今の良いじゃないですか」と言えるのですが、 歌ってみれば分かる。自分の喉さえ持てば何時間かかっても、一番良いと言えるテイクを録りたくなります。絶対。
しかもそう簡単には録れません。録れない可能性の方が高いです。しかも、そこで録れたバージョンが本当の最良で あるという保障も無いのです。楽器なら、ある程度出来は予想できると思いますが、歌は本当に難しい。

・そして・・・
 歌は本当に難しいのです。
 カラオケで歌って、その自分の歌を自分で聞いたことがある人って、あんまりいないと思うんですよ。
 自分の歌を聞くだけでも結構嫌なのに、それ以上に厳しいことを平気で要求されます。「俺ってこんなに歌下手なの???」 と認識させられます。音程とはこんなにも、聞いて分かってしまうものなのか。息継ぎのタイミングはこれほどまでに重要なのか。 メロディラインとは此れほどまでに目立つものなのか。などなど・・・・。
まあ認識できただけでも大収穫でしょう。悪いところが見つかったらそれを改善してけばイイだけですから。
認識できなかったら何処をどう改善すれば良いのか分からないままそのままいたでしょう。
コレやってから明らかに俺も山川さんも歌い方変わりましたもん。多分。

もうコレ書いてる時点でライブも販売も終わってるのでこのコーナーはまた気が向いたら更新します。
ホントはCD作成編とかあるんですけどね。




2004年2月29日(曇り後晴れ)

今日はベース録りです。

午後4時頃、愛用のFender Jazz Bassを持って山川さん宅へ。
既に大塚氏は到着。準備万端です。
早速音決めから始めます。

■音作り
最近のベーシストはそういう人結構多いと思いますが、私は指弾き(ツーフィンガー)、チョッパー(スラップ)、 ピックを全て使い分けてベースを弾きます。通常のスタジオであれば、どれでもそこそこ使える音にまあ何とか作ります。 低音を上げすぎず、高音も上げすぎず、ミドルを上げ気味にしつつも音の輪郭がぼやけない、かつピックの ニュアンスが良く分かる、そんな音を作りたいと思っています(いつになったら作れるのか・・・・音作りなんて追求 したら本になっちまう・・・)。

が、ラインで直接MTRにベースを繋いでいるので、強く弾きすぎると音が割れてしまうことがあります。特にスラップの 親指で叩く方を4弦で思いっきりやってしまうと、必ず割れます。これはMTRの問題とかではなく、ベースという楽器 そのものの特性なのでしょう。かなりレベルを下げても割れてしまいました。

今回スラップを使う曲は1曲しかなかったし、元々ピックで作ったフレーズの曲なので、その曲はピックで弾くことにしました。 やっぱその方が安定感も出ます。

■録音
1曲目はそのように、スラップの曲をピックで弾いたり音を作ったり細かい失敗したりと色々時間がかかり、全部で1時間半くらい かかりました。その後簡単な曲は2曲で1時間程度で終わったのですが、最後の曲は前からフレーズを決めないで弾いており、非常に 不安定。長い曲で、しかもブレイクもあるので、前半と後半で分けて録りました。

しっかし、普段どれだけリズム、特にタイムキープを意識していないかと言うことが浮き彫りになりましたねぇ。「ココこんなに 遅いのかよ!!」という瞬間が多い多い。オカズを入れるとその後走りがち、という癖は大塚氏のこと言えませんわ。 だから今まで合ってたのか。

そして指弾きの不安定さも浮き彫りに。ピックだとトチらない限りは問題なしなのですが、指だと間違いやピッキングしきれ ていない事が多い。ベースって楽器は意識的に聴いてる人は少ないですが止まると異常に目立ちます。指だと弾いてる弦以外は ミュートしてるので、間違うと全く音が出なくなるのです。

■反省・・・
練習不足ですねえ。こうやって音に録ると「俺こんなに下手だったか?」と思ってしまいます。ベース録りだけでこんなに時間 かかるとは。自分ではすんなり行くと思ってたんですが、全然行きませんでした。間違えないで弾く、って事がこんなに大変 なことだとは。間違えても良い、って言うのとラフな演奏、って言うことは違うんですよねぇ。分かっちゃいるんですが。

ベースの音作りは、カナリ私の好みに近くなっています。最近のMTRはエフェクトがプリセットなんですね。プリセットの エフェクトだけで気に入る音になりました。私のアクティブジャズベっぽい音になっていると思います。

あとはギターを入れて、歌入れて、ミックスダウンして・・・・・あぁ、山川さん大変だなー。
次回は3月14日くらいにアップ予定。


2004年2月15日(晴れ)

さて、いよいよドラム録り。

15:20ころみんなでスタジオに集合。あらかじめ指向性の狭いマイク、Shure社のSM-57というマイクをレンタルで 借りておきました。今回はSM-57をバスドラムとスネアに使い、他の音はSM-58という普通のボーカル用マイクを オーバーヘッドに据えて録ることにしています。

全体の構成はこちらで見られます。大体分かっていただけるでしょうか。
バスドラとスネアだけ直接MTRにつながっていますが、これはあとでこの二つだけ音をいじるためです。こうしておけば あとでエフェクトをかけたり音を削ったり増やしたりすることができるということです。

■セッティング
手分けして機材をセッティングしていきます。山川さんはMTRをセッティングし、大塚はドラムをセッティングし、 半谷はマイクをセッティングしていきます。構成図のとおりに全てのマイクをつなぎ、微調整します。山川さんがMTRから 聞こえる音を聴きながら、大塚に指示を出し、大塚はスネアとかバスドラを叩いて、一つ一つ音のバランスを整えて いきます。

・バスドラ
SM-57を使いました。最初の段階では、かなり革に近いところ(内側)にマイクを入れようとしており、しかもマイク スタンドが普通のボーカル用しかなくて、仕方なくミュート用の毛布が入ったままマイクスタンドを寝せ、録りました。 ところが、そうすると、完全にアタックの音しか録れない。やっぱ、バスドラは「ボムン」っていうのが無いと音の 厚みが出ません。そこで、ミュートを全部外して、マイクを真ん中ぐらいまで出して録音してみると、これが良い感じ になりました。マイクスタンドを普通に立てて使うことも出来ました。

・スネア
これもSM-57です。最初上からとっていましたが、そうするとどうもクラッシュシンバルの音を拾ってしまうので、下から 録るように調整しました。これにより、スネアのアタック音は少なくなり、スナッピーの音が多めに入るようになりました。 アタックはオーバーヘッドで入るので、この状態で進めていくようにします。

・オーバーヘッド これはSM-58です。ミキサーの音量はギリギリまで下げているので、スピーカーからはほとんど聞こえません。それでも MTRに行く音は大きくなっています。調整が難しいところです。タムのところに置いているので、タムの音が大きめに入ります。 これも位置などを微調整し、なるべく全体の音が均一に入るように調整します。

大体なんとなく音が決まるまで20分、ドラムを叩きながら音決めとバランス決めをやると始まってから1時間経っていました。 ドラムを叩く大塚と調整する山川さんは疲れたことでしょう。半谷は音を聴きながら指示をもらってマイクをいじったり 口出ししたりするくらいしかやることがありません。写真撮ったり。

■いよいよ録音!
音が決まるまでが大変でしたが、録音も大変。ドラマーとしては、他の楽器が聞こえてない状態でドラムを叩かないと いけません。当たり前のことですが、いざやれ、と言われてみると、やったことなかったらなかなか出来ることでは ないと思います。私もドラムに合わせてベースだけ弾け、と言われても自信がありません。そんなこんなで、1曲目でなかなか 納得いくテイクが録れず、1時間くらい使いました。ドラマーのこだわりってのがあるんだなぁ、としみじみ。

当たり前です。難しいですよホント。2曲目もこだわりどころが多く、これにも1時間くらい使いました。どうやらオカズのあと の展開が結構弱点のようです。「いかにノリだけで叩いてたかっつーことだ」とはドラマー本人談。 どうにかあと1時間で終わらせなければ、無理かも、と言うことで延長を申し込みましたが無理。仕方ないのでどうにかしよう と言うことになり、ピッチを上げましたが、その時点で酒を入れたところ、大塚ドラムが突然開眼し、あっと言う間に3曲録音完了。

結果的に、使えるテイクは4曲、ひょっとしたら使えるテイクが1曲録れました。どれが入るのかはオタノシミ。

■反省・・
4時間では足りませんねー。準備だけで1時間、プレイで3時間。目標5曲分でしたが、本当に納得いくまでやるとしたら1曲で3時間 くらいは欲しいのではないでしょうか。その点プロは1曲について3日とかかけてもいいわけで、全部録音しておいて一番良いテイク を使えばいいんだから楽です・・・とか思ってましたが、ハタシテそれは楽か?と思うようになりました。
だって1日中、半年とかそういう作業してるわけでしょう。ドラム録音が終わるまではベースも歌も登場しないわけで、本当の意味で の「暇」なのではないでしょうか。エンジニアと録音しているプレイヤーは地獄の「もう一回」無限ループ。 「プロはずーっとこんなことやってんだぜ、メジャーデビューとかするよりも趣味でやってんのが一番良いのかもなー」・・・など と話してしまいました。全くだ。

とはいえ面白くなかったわけではありません。むしろ非常に勉強になりましたし、面白い体験でありました。半谷は暇でしたが。 ドラムって楽器をちょっとまともに録るだけで、音源は圧倒的な完成度に聞こえるんだから面白いものですな。

今回の音像は、あんまりアタックばっかり強調せずに、ドラム本来の良い音になっていると思います。スネアはスッコーンって 言ってますしバスドラもドボフッと鳴っています。

さて次はいよいよベース録り。29日更新予定です。


2004年2月4日(晴れ)

 殺戮サリンジャーは、去年からレコーディングを企てておりました。

 MP3サイトとかに載せてみても、ライブレコーディングの曲はいい感じですが、スタジオ録音はやっぱり音質の低下が 著しい。MP3サイトで他のバンドの曲を聴いてみても、やっぱレコーディングしてる人たちは音が良い。抜けが違う。 そして、モノとしてCDを残したい。売りたい。数年以内にタワーレコードなどで普通に流通しているようにしたい。 そのための足がかりとして、まずは自分らで手作りのレコーディングを、お手軽にしようということになりました。

 で、そこで培ったノウハウとかは、どんどんフィードバックし、我々全体が色々自分たちで出来るようになれば面白い、 と考え、このページを作ってみました。  さてさて、どうなることか・・・。

☆☆目標設定(笑)☆☆
 何をやるにしてもそうですが、
 ・いつまでに(When)
 ・何を(What)
 ・誰が(Who)
 ・どこで(Where)
 ・どのように(How)
 を、明確に、具体的に決めないといけませんな。
 今回の場合、「どのように(How)」が一番苦労しました。安く、しかも効果的にやるためにみんなで情報収集を行い、 意見交換を行い、実現に向けて動く。楽しいものです。

 ・いつまでに
 「3月ごろまでには・・」というある程度明確な目標が当初からあったので、レコーディングにあわせてライブを ブッキングし、そこで販売することにしました。それまでにジャケットやらCD作成やらを全部終わらせないといけません。 ここまで打合せしたのが、12月終わり〜1月はじめくらいですか。

 ・何を
 言うまでもなくCDを作るわけですが、CDと言っても色々な要素が含まれていることに、やり始めてから気づきます。
  ○音の情報・・・ドラムトラック、ベーストラック、ギタートラック、ヴォーカルトラック
  ○CDという物体・・・パソコン用CD-Rで代用。今回はそれほどたくさん作らない為
  ○アルバムジャケット・・・音そのものには直接関係無いが、CDという物体の価値を決定する要素である。
  ○曲・・・ある程度以上に完成度が高くないといけない。アレンジの決定が必要。
 分担できるものは分担し、一人でやった方がいい物は一人でやるようにします。

 ・誰が
 当初、レコーディングスタジオに入っちまった方が良いのでは?という案も出ました。その方が、エンジニア任せ で、バンド側はただ曲を用意しておけばいいので、(How)の部分を大きく減らすことが出来ます。
 が、結果として、自分らで全部やることにしました。
 なぜなら、安いから。
 レコーディングスタジオで録ると、ライブやるのと同じかそれ以上の金がかかります。高い高い。当然クオリティは 高くなるのでしょうが、いきなりそこまでしなくても良いかもしれない。とりあえず今回は自分らでやってみて、色々 凄く良いようならレコーディングスタジオを使おう、と言うことに。

 山川さんがMTRを新調すると言うことで、それを重点的に使うとなると、ミキシングなども基本的にお願いしてしまいます。 と言うことでまとめると
  ○山川:全操作、プロデュース、CD焼き
  ○半谷:作業者(マイク動かしたり補佐)、CD焼き、スタジオなど各種調整
  ○大塚:ジャケット作成、CD焼き
うーむこうしてみると山川さんの作業が一番多い。かといって手伝うにも手伝えない部分もあり・・・。この辺の調整は 難しいですね。出来ることはなるべく自分からやるようにしないと、誰かの負担だけが異常に大きくなってしまいます。

 ・どこで
 レコーディングスタジオを使う場合はいつものリボレの所にしようと思っていましたが、そうではなくなったので、 普通のスタジオでマイクだけ借りてドラム録りをすることにしました。いつものリボレパート2。

 ・どのように
 で、これを今後書いていこうと思ってるわけですわ。やり終わったことを、詳細に。

☆☆実行計画☆☆
 にしても、やること多いです。
 とにもかくにも、なんとなく段取りが決まったので、あとはいつ、どうやってやっていくか。  

 ・ドラム録り
 スタジオ練習一発どりと、音源用のレコーディングの一番の違いは、コレをやるかやらないかの違いじゃないでしょうか。 録る、ということよりも、ドラムの音をマイクで拾うかどうか、と言うことの方が大きい気がします。ヴォーカルしかり。 今回はリボレパート2でマイクを借りて4時間スタジオにこもり、山川さんのMTRでとります。このためのトラック作りやら、 何から何まで山川さんにお願いしてしまった・・・次回は楽をさせなくては。
 録音形態は、今回はバスドラ、フロア、オーバートップ×2という構成になると思われます。
 たった4時間で出来るのか?!マイク位置取り、音決め、リハーサル、録音まで。
 

 続きはドラム録りが終わってから更新します。

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